−陽だまりに 包まれしごと 日々過ごす
春日(はるひ)の中の 二人の姿− 珠瞳
昭和の初め、ほとんどの人は尋常小学校または高等小学校を卒業後、働きに出ました(14歳前後)。
一方で、ほんの一握りの上流階級や、
ほんの少しの中流階級との身分の差は歴然として、衣食住まで違っていたのです。
その娘たちの結婚は、親同士が決めるものであり、
自由恋愛などとんでもないという時代でした。
その中で、大正3年生まれの松岡柾親と大正9年生まれの水原夏子は、珍しい恋愛結婚をしています。
歴史が示す通り、この2人は時代の流れに巻き込まれ、大きく人生を狂わされました。
でも、人生はいつの時代も同じ。笑い、泣き、怒りという感情も現代と違いはありません。
この2人の物語、楽しんでいただけたら幸いです。
序章
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