源氏22歳
−わきてこの暮れこそ袖は露けけれ 物思ふ秋はあまた経ぬれど−(光源氏) −秋霧に立ち遅れぬと聞きしより 時雨るゝ空もいかゞとぞ思ふ−(朝顔の君) 「葵」の巻
源氏24歳
−かけまくは賢けれどもそのかみの 秋思ほゆる木綿襷かな− 「昔を今に」と(光源氏) 『昔を今に』=いにしへのしづの苧環繰り返し 昔を今になす由もがな (伊勢物語) −そのかみや如何はありし木綿襷 心にかけて忍らむ故− 近き世に(朝顔の斎院) 「賢木」の巻